便が細い・⼩さい

便が細い・⼩さい

便が細い・小さいとは?

正常な便は直径2~3cm程度のバナナ状ですが、鉛筆のように細くなったり、コロコロとした小さな塊状になったりすることがあります。これは大腸の通り道に生じた異常を示すサインであり、特に症状が持続する場合や他の症状を伴う場合は注意が必要です。一時的な変化であれば問題ないことも多いですが、継続的に細い便が続くような場合は、大腸に狭窄(狭くなること)を起こす病気が隠れている可能性があります。

症状の原因

大腸の狭窄

大腸内に腫瘍があると、便の通り道が狭くなって便が細くなります。大きな大腸ポリープや進行した大腸がんなどが疑われます。

腸の機能低下

腸の動きが悪くなると、便が大腸内に長時間とどまり、水分が過度に吸収されて便が硬く小さくなります。加齢、運動不足、食物繊維不足などが腸の機能低下の原因となります。

炎症による腸管の変化

腸に慢性的な炎症が起こると、腸管の壁が厚くなったり硬くなったりして、便の通り道が狭くなることがあります。

加齢

年齢を重ねるにつれて排便に必要な筋肉の働きが徐々に弱くなり、これまでのようにスムーズな排便が困難になります。その結果として、便が以前より細くなったり、残便感が生じたりします。

考えられる消化器疾患

大腸がん・大腸ポリープ

肥大化した大腸ポリープや、進行した大腸がんが腸管を塞いで便の通過を妨げることで、便が細くなったり排便困難になったりします。血便、腹痛、体重減少などの症状を伴うことが多く、早期発見のためには定期的な検査が重要です。

過敏性腸症候群

腸の機能異常により便の形状に変化が現れることがあります。便秘型では小さくて硬い便(兎糞状便)が、下痢型では軟らかい便が、混合型では便秘と下痢を繰り返します。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

大腸を中心とした消化管に慢性的な炎症が起こる病気です。炎症によって腸管が狭窄を起こすと、便が細くなることがあります。下痢、血便、腹痛などの症状を伴うことが多く、長期的な管理が必要です。

受診の目安

便が細い・小さい場合、真っ先に疑われるのが大腸がんです。以下のような症状が見られる場合はすぐに当院を受診してください。

  • 便が鉛筆のように細い状態が2週間以上続く
  • 便に血が混じる
  • 腹痛や腹部膨満感を伴う
  • 排便回数や排便習慣に著しい変化がある
  • 急な体重減少がある など

便の形状に異常があれば当院へ

便の形状に異常があれば当院へ

神戸市東灘区・摂津本山にある賀来医院の大腸カメラ検査では、高精細なレーザー光源内視鏡システムに加え、最大400倍までの拡大観察が可能な内視鏡を完備し、どんなに小さな病変も発見できる高度な検査体制を整えています。すべての検査は消化器内視鏡専門医が行い、患者様の負担を軽減しながら精度の高い診断を実現いたします。便の形状に違和感がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。

tel.078-411-4168